14年ぶりに世界一になった侍ジャパンの選手たちが帰国しました。23日午後5時過ぎに始まった会見では改めて喜びを語るとともに感謝を口にしました。熱狂に包まれた日米決戦から一夜明け、青森県内では“侍フィーバー”が続いています。
王座を奪還した侍ジャパンを待ち受ける大観衆。大谷を始めとしたメジャーリーガーを除く選手は23日午後、空港に降り立つと激戦と長旅のためか少し疲労の色もありますが歓声に手をふってこたえていました。日本中が熱狂の渦に沸いたきのうのWBC決勝。大会MVPの大谷が最終回を締めて日本が14年ぶりに世界の頂点に立ちました。

その帰国していないはずの大谷コールが響くのは、青森県弘前市のバッティングセンターです。未来の侍を夢見る野球少年が集うこちらの施設、侍ジャパンの世界一を記念したサービスをきのうから開始。無料通話アプリ・LINEで店舗を登録すると、1ゲームを無料で楽しめるようにしました。

※城東バッティングセンター 外崎晴美代表
「盛り上がっている皆さんと同じ気持ちでいるのを表現したかった」

その盛り上がりは、侍を目指していた子供たちにとどまりません。
※来店客は
「WBCも意識して自分も打ちたいなということできました」

こちらの女子中学生2人組が所属しているのは陸上部ですがバットを握らずにはいられなくなったようです。
※女子中学生は
「部活が始まるから甘いものは控えて太らないようにしたい」
「大谷翔平選手がすごいなと思いました」
「ヌートバー選手のような打球を打ちたいです」

また、喜びの余波は飲食店にも。
※リポート 高山基彦キャスター
「青森市のこちらの店では無料通信アプリでこの画面を提示すると人気のワンタンがサービスされます」

青森市の「麺屋一翔」は侍ジャパンの快挙を祝うサービスをきょうから始めました。LINEで通知される画面を提示すると、3月末まで1皿430円のワンタンが無料となります。大盤振る舞いのこのサービス、開始を決断した店主のある強い思いとは。

※麺屋一翔 店主 升田貴大さん
「本当は来週の(オープン)6周年に合わせてやりたかったんですけど朝の準備をしているときに感動が止まらなくて、もうやっちゃえって。300皿から500皿は出てほしいと思ってがんばります」
LINEでサービスを告知するときょうはほとんどの客がワンタンを注文し、侍ジャパンの活躍の喜びを別の形でもう一度、かみ締めていました。

※客は
「(食べて)おいしいです!」
「うれしい、ダブルでうれしいです」
「二度おいしいというか(日本代表が)勝って、こっちもおいしいので良かったです」

14年ぶりの王座、球史に残る活躍で感動と歓喜をもたらした侍旋風はその勢いはまだまだ、とどまることはありません。