島根県益田市にある萩・石見空港に、鳥との衝突「バードストライク」を回避するための装置が設置されました。空港では国内初という、その名も「トリソニック」です。
このトリソニックを開発したのは岡山理科大学の辻維周教授で、14日は機械を制作した山梨県の企業のスタッフらと、ターミナルビル屋上に、カラスの住処とみられる広場に向けて4つのスピーカーを設置しました。

トリソニックは、もともとシカ避けに開発された「シカソニック」を改造したもので、今回はカラスが嫌うという12キロヘルツから15キロヘルツの高周波を流します。
岡山理科大学 辻維周 教授
「シカを道路上・線路上に入れないためのものなんですが、鳥類でもカモとカラスへの効果が検証されているので設置しました。空港に関してはここが最初です。日本初です」
トリソニックの稼働時間は午前7時から午後7時までの12時間。
半径約200メートルの範囲で効果が期待できるということで、しばらく使った後、効果を検証し、空港でのバードストライクによる事故防止に取り組みたいとしています。