高知県内中学球児の“春のセンバツ”=県中学校選抜野球大会が今度の土曜日=25日に開幕します。大会に出場する注目校を地区ごとに紹介します。21日に紹介するのは、高知の“はちきん”2人が率いる鳶ヶ池中学校です。
南国市の鳶ヶ池中学校野球部。部員の数は11人、大会開幕までおよそ二週間のこの日も、声を掛け合いながら、真剣な表情で練習にはげんでいました。鳶ヶ中学校は、今大会で唯一、キャプテン、エースともに女子選手が務めるチームなんです。
▼男子部員「(2人とも)欠かせなくて、一番重要な選手です」
「口調はやわらかいと思います。エラーとかしたときに声をかけてくれたら、優しい言葉だから切り替えられるみたいな」
部員からの信頼はあつく、実力でも一目置かれている2人。つねに冷静、的確な動きでチームを支えてきました。
▼キャプテン 永尾真尋 選手「ほかの部員たちに目を配りながら練習することを気をつけています」
キャプテンの永尾真尋選手。普段はセンターを守っていますが、マウンドに立つこともあります。人一倍の練習量で、安打数、打点はチームトップ。まじめで気遣いもでき、部の歴史の中で初めての、女子キャプテンに選ばれました。

▼キャプテン 永尾真尋 選手「男子にも負けないように、みんなをまとめられるように行動していきたい」
そして、もう一人チームを率いるのは、こちらも鳶ヶ池初となる女子のエース、畦田よしの選手です。「とにかく投げたくてしかたない!」という生粋のエース気質。プレーでチームを引っ張ります。
▼畦田よしの選手「最初のほうは結構やりにくいとかあったんですけど、今は慣れて全然大丈夫です。負けんぞ!って感じです」

それぞれのやり方でチームを率いる2人。実は、小学生のときから同じ野球チームに所属し、ともに切磋琢磨してきた仲間なんです。休み時間もずっと一緒にいるほど仲良し!
▼畦田よしの選手「(永尾さんの印象)まじめだけど、ふざけるときはふざけてて、切り替えができてキャプテンさすがやなって思います」
▼キャプテン 永尾真尋 選手「(畝田さんの印象)『何をせんでもストライク入る』って言ってて、それがいいなあって思いました。いつも笑わせてくれてちょっとふざけているけど、プレーではしっかりおさえてくれるので、そこが違うなと思います」

お互いを認め合う、息ぴったりな2人の“はちきん”を中心とする鳶ケ池中学校野球部。1人1人が積極的な姿勢でプレーすることを心がけてます。
▼キャプテン 永尾真尋選手「応援してくれる人もいるので、その人たちにいい報告ができるように頑張りたいです」・エース畦田(うねだ)よしのさん「『やっぱ女子ってこんなもんか』って思われるんじゃなくて、負けてないなって思ってもらえるように、練習から頑張りたいです」














