新型コロナによる自粛生活をプラスにとらえ、人生の転機を迎えた大学生がいます。一家に引き継がれる「ぬか床」でぬか漬け屋を開業し、百貨店で開かれる人気のイベントにも出店しながら奮闘する若き社長に密着しました。
◆前日まで大学生の若き社長“ぬか漬け”に商機

福岡市の岩田屋本店で21日始まった「博多うまかもん市」。福岡の名店が集う人気の催事に初めて出店しているのは「ぬか漬けおと家」です。ここで100年以上引き継がれる「秘伝のぬか床」を販売する社長の林音初さん。前日まで大学生でした。4年前、西南学院大学の文学部外国語学科に入学。夢は海外で働くことでした。

林さん「ずっと英語の仕事に就きたくて、デザイナーにも憧れていました。父が13年前にぬか漬けダイニングを薬院でやっていたけど、すぐに閉店してしまって。復活したいとずっと聞いていました」
大学2年の時、新型コロナの感染が拡大し自分の将来について考える時間が増えた林さんは、新たな目標を見つけます。父・勉さんの夢を実現することです。先祖代々続く「ぬか床」は山椒や胡椒を利かせた独自の味わいが特徴で、さまざまな食材をぬか漬けにすることができます。

林さん「卵、セロリ、ブロッコリー、銀杏と生姜とこんな鮮やかなぬか漬けは見たことないと言われます。サラダみたいだと。私は便秘もなくなったし、肌荒れも全然しなくなりました。健康になっている感。今、腸活とかはやっているじゃないですか。それでお父さんも今じゃない?と」
林さんの父「娘は元々料理が好きでした。新しいことにチャレンジする材料にぬか漬けを使うという発想が芽生えたんじゃないかな」














