ロシアを訪問している中国の習近平国家主席は、プーチン大統領との会談でウクライナ情勢をめぐり「政治的解決のために建設的な役割を果たしたい」と強調しました。

習近平国家主席とプーチン大統領は20日、夕食会を含め1対1で4時間半ほど会談しました。

中国外務省によりますと、習主席はウクライナ情勢をめぐり「衝突は結局、いずれも対話や交渉を通じて解決する必要がある」と指摘。

中国が先月下旬に発表した停戦を呼びかける文書に言及し、「冷戦思考や一方的な制裁」に反対しました。そのうえで「矛盾が存在するほど対話の努力を放棄してはならない」として、「政治的解決のために建設的な役割を果たしたい」と強調しました。

一方、プーチン氏は「中国が重大な国際問題において一貫して公正で客観的かつバランスの取れた立場を堅持し、公正と正義を主張していることを称賛する」と応じました。

そして、中国が発表した停戦を呼びかける文書を「真剣に研究した」としたうえで、「和平交渉に開放的な態度を持ち、中国がそのために建設的な役割を果たすことを歓迎する」と表明しました。

両首脳は21日、公式の首脳会談を行う予定です。