産業革命前からの気温上昇を1.5度以内に抑えるためには、温室効果ガスの排出量を2035年までに60%減らす必要があるとする報告書が公表されました。

国連のIPCC=気候変動に関する政府間パネルは20日、地球温暖化に関する第6次統合報告書を公表しました。

それによりますと、世界の平均気温の上昇を産業革命前と比べ1.5度までに抑えるという「パリ協定」の目標を達成するには、温室効果ガスの排出量を、2035年までに2019年と比べて60%減らす必要があるとしています。

報告書は「この10年の選択と行動が現在と今後数千年に影響する」と強調。国連のグテーレス事務総長は「気候の時限爆弾は針を進めている」と、対策を急ぐよう訴えました。