高知県内中学球児の“春のセンバツ”=県中学校選抜野球大会が今度の土曜日=25日に開幕します。「からふる」では今週、大会に出場する注目校を地区ごとに紹介します。20日は安芸地区から出場の吉良川・室戸・佐喜浜連合チームです。
吉良川・室戸・佐喜浜連合。室戸市の3つの中学校から集まった、メンバー13人の合同チームです。
(田中駈 主将 室戸中学校)
「雰囲気が良くて、個人個人の技術が合わさってすごくいいチームなので、試合でもいい結果が残せると思う」
まだ寒さが残る2月、この日は安田中学校との練習試合でした。

連合チームは初回、いきなり見せ場を作ります。ノーアウト満塁のチャンスを作り、打席には4番・加藤弘也(かとう・ひろや)選手(2年)。
主砲の一打!加藤選手がバットでチームを引っ張ります。さらに、続く5番の原山康正(はらやま・こうせい)選手(2年)。
追加点のタイムリー!13人中、2年生は6人。少ない人数ながらその2年生が攻撃のリズムを作ります。チームのピッチャーは田中旭(たなか・あさひ)選手。力のあるストレートが持ち味です。
(田中旭 投手 室戸中学校)
「ピッチングでもバッティングでもチームを勢いづける、それが役割。ピッチングでは自分で抱え込まず周りに声をかけてチームでプレーすることを意識している」
その田中旭選手、ショートを守る主将の田中駈(たなか・かける)選手とは双子の兄弟なんですが…。

(田中旭 投手 室戸中学校)
「守備位置から、ピッチャーやっている時にけっこう言ってくるんですよ…ちょっとそれが腹立ちます」
(Q.でもそこはコミュニケーションとりながら…?(笑))
「はい、我慢してます(笑)」
試合中盤、ピッチャーの田中旭選手が防具を付けキャッチャーとしてグラウンドに。マウンドに上がったのは、キャッチャーだった加藤弘也(かとう・ひろや)選手。球数制限対策で各学校が複数のピッチャーを揃える中、このチームはバッテリーの2人共が“エースピッチャー”です。

(加藤弘也 選手 吉良川中学校)
「キャッチャーでは次のプレーの確認や声出しをしてチームを盛り上げていって、ピッチャーでは1人にならず、みんなで頑張っていけるよう後ろに声をかけたりしている」
雨は強くなりますが試合は続けられます。普段はそれぞれの学校で別々に練習している選手達、3校が揃う機会はめったになく、この試合も貴重な実践の場です。
(田中駈 主将 室戸中学校)
「1校で9人いるのと、3校で9人いるのとは、会う機会とか(限られる)。1つ1つの練習の内容の濃さが違ってくるので、そこで僕や先生方が(気持ちを)引き上げてあげる、一緒にしてあげる、っていうのが大事だと思う」
3つの学校の13人の気持ちを1つに“全員野球”で大会に挑みます。

(加藤弘也 選手 吉良川中学校)
「チーム一丸となって勝利を掴むために、声掛けやダッシュなどをやって勝利を掴むのが目標」
(田中駈 主将 室戸中学校)
「いま『優勝』とか、大きいところにすぐ行けるアレじゃないので、1つ1つの試合を大事にみんなで勝ち進んでいくというのが大事だと思う」














