中国の習近平国家主席がきょうからロシアを訪問し、プーチン大統領と首脳会談を行います。そのロシアでは、侵攻後、欧米の制裁が続くなか、中国の存在感が高まっています。
習近平国家主席のロシア訪問を前に首都モスクワでは…。
記者
「モスクワの赤の広場です。新型コロナの流行後、長らく途絶えていた中国人観光客の姿も戻ってきています」
マスクをしながら赤の広場を観光する中国人観光客ら。先月、3年ぶりにロシアへの団体旅行が再開されました。
中国人ビジネスマン
「観光客は増えるでしょう。(習氏訪問で)あらゆる分野での結びつきが増えると思います」
近くの高級デパートでも、買い物袋を提げた中国人観光客の姿がみられました。
ウクライナ侵攻で冷え込むロシアの観光業界は、コロナ禍前に観光客の3割を占めた中国に期待感を示します。
ロシア観光業界関係者
「中国人観光客が待ち遠しい。昔はビジネス客も観光客もいて、赤の広場に大挙してやってきました」
欧米の制裁が続くロシアで、中国の存在感は日増しに高まっています。
記者
「あちらはモスクワ市内に去年、オープンしたばかりの中国の巨大なビジネスセンターです」
建物の前には中国風に設えた庭園も。5つ星の高級ホテルが併設されたセンターには、この日、習近平氏の訪問に備え、中国の代表団の関係者とみられる集団が次々と到着しました。今回の訪問では、このセンターでもイベントが催されるということです。
中国の存在感は車にも。
記者
「こちらは中国車のディーラーが軒を連ねています」
以前はヨーロッパの車を扱っていた店も中国車の販売に切り替えるなど、いまや中国車の販売店は国内で1000店を超え、全体の3分の1を占めるといいます。
中国車販売店の関係者
「マツダ、トヨタは残り数台で高騰しています。中国車HAVALは、月80台から90台は売れるでしょう」
およそ330万ルーブルのこちらの中国車、日本円で560万円ほどと決して安くはありません。
車だけでなく衣料品から携帯電話まで、中国製品の流通が加速。欧米が抜けた穴を埋めています。市民の受け止めは…
市民
「これが発展です。世界は変化を続けています。誰もが中国製品を使っています。ほとんどがメイドインチャイナです」
「中国との関係は経済的なものです。友好的なものではありません。あくまでビジネスでの関係です」
去年の年末にはロシア東部最大のガス田から中国向けの天然ガス供給を開始するなど、エネルギー分野でも一層結びつきを強めています。
去年の貿易額が前年比およそ3割増の1902億ドルあまりと、過去最高となった中国とロシア。16日には、北京からモスクワまで直行する貨物列車の運行が始まり、年末までに月30本の運行を目指したい考えです。
侵攻後、中国への依存をますます強めているロシアに対し、習氏がウクライナ情勢をめぐり、どのような働きかけをするのかが注目されます。
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