「翼状片(よくじょうへん)」という眼の病気についてです。この「翼状片」、白目の部分が黒目の部分に侵入してくる病気で、特に宮崎で患者数が多いと言われています。その理由を研究にあたっている医師に聞きました。

東京にいた15年間でわずか数件の手術 宮崎では・・

都城市の宮田眼科。

院長を務めるのが長年、東京大学附属病院で眼科医を務めてきた宮田和典 医師です。


1999年、東京から都城に帰ってきた宮田医師は、ある異変を感じました。

それが「翼状片」という眼病についてです。

東京にいた15年間では、わずか数件しか手術がなかったのですが・・・

(宮田眼科・宮田和典院長)「こちらに赴任して1年いて非常に患者さんが多いのと手術の件数が多い、ぼくは1年で100件以上の手術をした。なんかおかしいなと」


翼状片とは白目の部分「結膜」が、黒目の「角膜」に侵入してくる眼病。


50歳以上で発症が多いとされていて、乱視になるなど視力に影響が出ます。

(宮田和典院長)「こっち側が鼻側なんですね、これが普通の結膜なんですけど、結膜のライン、リングを超えて三角形の形で結膜が入ってくる、実際には結膜の下の組織が増殖して、入ってくるんですけどこれを翼状片と言います。翼のように見えるんですよね、翼状片って」


さらに、宮田医師は、翼状片を診察する中で、患者数だけではなく重症率や再発率も東京に比べて高いことに気づきました。