ロシアのプーチン大統領は、ウクライナ侵攻をめぐり、「中国が解決に向け、建設的役割を果たそうとしていることを歓迎する」としたうえで、欧米が紛争をあおっているとして、侵攻長期化は欧米の責任だと一方的に主張しました。

ロシア大統領府は19日、中国の習近平国家主席のロシア訪問を前に、プーチン大統領が中国共産党の機関紙「人民日報」に寄稿した記事の内容を公表しました。

記事は「ロシアと中国、未来を見据えたパートナーシップ」と題され、この中でプーチン氏は、ウクライナ侵攻をめぐり中国が停戦を呼びかける文書を発表したことを念頭に、「われわれは、中国が解決に向け、建設的な役割を果たそうとしていることを歓迎する」と述べました。

そして、「ロシアはウクライナ危機の政治的・外交的解決に前向きだ」としたうえで、「ウクライナ危機は欧米が挑発し、あおってきた」と述べ、侵攻長期化は欧米の責任だと一方的に主張しました。

また、「ロシアと中国の関係は地域と世界の安定の礎だ」と指摘。中国とのさらなる連携強化に期待感を示しています。