来週行われる中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領との会談について、アメリカ・バイデン政権の高官は中国がロシアに有利な形でウクライナ侵攻の和平を仲介する可能性があるとして、深い懸念を示しました。

習主席とプーチン大統領の会談が発表されたことを受けて、アメリカNSC=国家安全保障会議のカービー戦略広報調整官は17日、習主席が提案する可能性のあるウクライナ侵攻の和平案が「ロシアの考えだけを反映した一方的なものになりうる」と指摘し、深い懸念を示しました。

そして、「習主席がウクライナのゼレンスキー大統領とも直接対話し、ロシアだけでなくウクライナの考えも聞くことが重要だ」と改めて強調しました。

一方、中国がロシアに武器を提供する動きは「今のところ確認していない」としたものの、「選択肢から排除したとは見ていない」とも話しました。