瀬戸内に春を告げるサクラならぬ桜鯛です。香川県三豊市の市場で今年最初に水揚げされた初鯛の競りが行われ、相場のなんと40倍で競り落とされました。

重さ3.2キロ。淡い桜色に染まった春にとれるマダイは桜鯛とも呼ばれ、三豊市仁尾町にある市場で朝早くセリが行われました。定置網漁の解禁後、最初に水揚げされた3キロ以上のタイは縁起物の初鯛とされます。

「8万…10万…15万…」
激しい競り合いの末、相場の40倍となる20万円で落札。地元に恩返しをという70代男性の依頼で高齢者施設に振る舞われるといいます。

(20万円で初鯛を落札)「縁起物の初鯛の思いを食べていただいて、思いを届けさせていただければ」

春の瀬戸内の海を桜色に染める桜鯛はこれからが最盛期。5月上旬まで漁は続きます。