かつては1日17~18本運行していた芸備線だが...

1991年の芸備線の様子です。(【写真を見る】参照)。利用者数のピークは、1986年ごろだったと言われています。当時の列車内の映像を見ると、今では考えられないくらい乗客が利用していたことが分かります。それに加えて当時は、今より1日6本ほど多い17~18本運行していました。

それでも、この年のRSK山陽放送の記事には「JR西日本は、ローカル線の運営体制の見直しに入った。そして芸備線でワンマンカーの運転を始めることになった」との記述もありました。

あれから30年。少子化の進行と都市への人口流出で、芸備線は「岡山で最も人が乗っていない路線」になってしまいました。

とはいえ、芸備線に生活を支えられている人がいるのも事実です。一昨年6月に取材した沿線の別の駅では。

(芸備線の利用者)
「通学に使えなくなるから、芸備線がなくなるのは困ります」
「私みたいに車がない人は、列車で行ったほうがいい」

利用頻度が低くても、地元の人たちは存続を願っていました。