アフリカ南部マラウイとモザンビークで、サイクロン「フレディ」による被害が拡大していて、これまでに200人以上が死亡しました。

インド洋上で発生したサイクロン「フレディ」は先月、アフリカ大陸に上陸した後、いったん海上に抜けましたが、今月11日に再びアフリカ南部に上陸しました。

豪雨による土砂崩れなどにより、これまでにマラウイで199人、モザンビークで20人の死者が確認されています。

国連事務総長のドゥジャリク報道官によりますと、「電力や通信網が多くの地域で遮断し、支援活動が妨げられている」ということで、被害の全貌が明らかになれば死者数はさらに増えるものとみられています。

WMO=世界気象機関によりますと、このサイクロンは発生してから消滅するまでの期間が30日を超えていて、過去最長記録を更新するものと予測されています。