中国政府は、今年1月から2月の小売りの売上高が去年の同じ時期と比べて3.5%増加したと発表しました。プラスとなったのは去年9月以来です。

中国国家統計局によりますと、今年1月から2月の小売りの売上高は7兆7067億元、日本円でおよそ150兆円となり、去年の同じ時期と比べて3.5%増加しました。プラスに転じたのは去年9月以来のことです。

「ゼロコロナ政策」が終了したことで飲食店の収入が9.2%増えるなど、サービスの消費が伸びたことが要因です。また、工場やオフィスビルなどの固定資産への投資も5.5%増えています。一方でマンションなどの不動産開発投資は5.7%減少し、不動産業の不振は続いています。

国家統計局は「経済運営は安定した回復傾向を示している」としており、経済の回復傾向がどこまで続くのかが今後の焦点となります。