車両の老朽化などに伴って今シーズン限りで引退が決まっているJR九州の蒸気機関車「SL人吉」の試運転を見学できるイベントが、北九州市で開かれました。
◆釜の温度上昇を確認

RKB黒木秀弥「SL人吉がやってきました。今シーズンの運行に向けた試運転がこれから行われます」
「SL人吉」の試運転の見学会は、北九州市小倉北区のJR九州小倉総合車両センターで開かれました。去年で完成から100年を迎えた「SL人吉」は、老朽化に加え、部品の調達や、メンテナンスをする技術者の確保が難しくなり、来年3月で運行を終えることが決まっています。試運転では、車両センターに設けた約800メートルの直線の軌道を4往復し、釜の温度の高まり方などを確認。参加した人たちは、煙をあげながら目の前を走るSLの姿を写真に収めていました。
◆ファン「無理して平日だけど来た」

見学会の参加者「次が無いということで、ちょっと無理してでも平日だったんですけど来ました。間近で見られる機会がこういう時ぐらいしかないのでですね、印象深いといいますか、最後のいい思い出になったかなとは思いますね」
見学会の参加者「すごく美しいですねSLというのは、ただの乗り物とは思えないです。引退はとても残念ですが、最後までしっかり走ってもらいたいと思います」

「SL人吉」は、熊本県内でもう1回試運転をしたあと、来月8日から、土日や祝日を中心に、熊本と鳥栖の間で運行されます。














