バラエティ番組・『料理の鉄人』で「中華の鉄人」として親しまれ、間質性肺炎のため亡くなったことが公表された陳建一さん(67)。
『料理の鉄人』で共演した「和の鉄人」道場六三郎さん(92)、「フレンチの鉄人」坂井宏行さん(80)、鹿賀丈史さん(72)らが、陳建一さんへの追悼のコメントを発表。
更に、パティシエの鎧塚俊彦さんや、日本イタリア料理協会の会長・片岡護さん(74)が、日本中国料理協会の会長の陳さんを料理界の盟友として偲びました。

陳建一さん



【道場六三郎さん コメント】

道場六三郎さん



道場六三郎さんはTBSの取材に対し、「(陳建一さんの訃報を)11日、息子の建太郎君の電話で知った。本当にびっくりした。最後に会ったのは年末に行ったゴルフの時。その時は元気だった」と明かしました。

その後、陳さんが入院したことを知った道場さんは、「電話をかけようと思ったが、『声をだすのも辛そう』だと聞いたので、電話することが出来なかった」と話しました。

道場さんは陳さんについて「若いのに・・・僕の25歳下。子どもみたい(な存在)だった。」と悔やみました。しかし、「(陳さんは)幸せだった。いい息子(建太郎さん)を持った。早くに社長を交代して跡継ぎを作った。いい人生だったと思う。僕も近いうちにそっちへ行くからね」と偲びました。


【 坂井宏行さん コメント 】

坂井宏行さん




陳さんとは、まるで本当の兄弟のように支え合って、かけがえのない素敵な時間を過ごして来ました。

坂井宏行さん 陳建一さん



そして、料理人として、ジャンルは違えども国内外で一緒に様々な仕事を通し、常に切磋琢磨してきました。
陽気な笑顔に隠れてる本当の強さ、常に周りの人たちに心を配る優しさ、あなた以上の存在に今後私は出会えないと思います。
大好きでした。本当にありがとう。

坂井宏行

坂井宏行さん 陳建一さん



【鹿賀丈史さん コメント】

鹿賀丈史さん




訃報にただ驚いています。

陳さんとは、 「料理の鉄人」でご一緒しましたが、 いつも笑顔を絶やさないお人柄でした。

番組では、緊張される事も多かったと思いますが、 率直な表情はおつくりになる四川料理のように、時にはピリッと辛く、 時にはその裏をかくような穏やかさで魅了なさっていました。
心得た方だと感じ入ったものです。
ご冥福をお祈りします。
笑顔が忘れられません。

鹿賀丈史




【 パティシエ・鎧塚俊彦さん 】

鎧塚俊彦さん インスタグラムより引用



仕事でもプライベートでも大変お世話になりました陳建一さんが他界されました。
よく一緒にお仕事させて頂き、そしてその数と同じ位一緒にゴルフ致しました。
いつも元気で明るく楽しい陳さんが他界された事、寂しい気持ちで一杯です。
16年程前、店に行列が出来てTVなどにも出だした頃、いつも有金を店に注ぎ込みお金が殆ど無い私をゴルフに誘って下さり「金が無いと言ったって三度の飯が食えてたまにはこうやってゴルフが出来て仕事が上手くいっていたらそれを幸せと言うんだよ」と仰って下さり、その一言で何かふっと気持ちが楽になったのを今でもしっかりと覚えております。
御子息の建太郎君が立派に四川飯店を継いでいる現在。
陳さんの志は建太郎君や弟子の菰田欣也や微力ながら私などでこれからも引き継ぎ料理界を盛り上げて行きたいと思います。
また女房も仲良しだった先輩がそちらに旅立たれてしまいました。陳さんはワインは飲まれませんが今暫くは女房と麻婆豆腐でも食べながらお待ち下さいませ。
改めてご冥福を心よりお祈り申し上げます。



【 日本イタリア料理協会会長 片岡護さん 】

片岡護さん


リストランテ アルポルトのオーナーシェフをつとめる片岡護さん(74)は、日本イタリア料理協会会長として、日本中国料理協会会長の陳さんと、同じ料理界ということで交流があったということです。

TBSの取材に片岡さんは「訃報を知ったのは昨日13日。息子・建太郎さんのTELで知った。びっくりした。昨年渋谷のホテルで行われた、チャリティーディナーで陳建一さんと一緒になった。当時は、息子の陳建太郎さんが参加予定だったが、コロナになったため急遽、建一さんが参加した。その際は、陳さんは元気だった。」と話しました。

片岡さんによると、陳建一さんは、よく片岡さんのお店に来ていたそうで、「パスタが大好きでいつも5、6種類も食べていた。逆に、片岡さんが陳建一さんのお店に行くと個室を取ってくれていて、目の前で麻婆豆腐などを作ってくれた。」ということです。

片岡護さん



片岡さんは陳建一さんの突然の訃報に対し「食文化の向上、食育など互いに活動していたので寂しい。料理界にとって本当にマイナス。陳さんの活動、志を引き継いでいく。息子の建太郎さんには頑張ってもらいたい。安らかにお休みください」と、追悼しました。


【担当:芸能情報ステーション】