中国の国会にあたる全人代=全国人民代表大会が閉幕し、習近平国家主席は「祖国統一のプロセスを揺るぎなく推進しなければならない」と述べ、台湾統一に向けた決意を示しました。

習近平国家主席
「外部勢力の干渉や『台湾独立』の分裂活動に断固反対し、祖国統一のプロセスを揺るぎなく推進しなければならない」

習近平国家主席は、きょう午前に閉幕した全人代でこのように演説し、台湾統一に向けた決意を強調しました。

国家主席として史上初の3期目に入った習氏は「現在から今世紀の半ばごろまで、社会主義現代化強国を全面的に建設し、中華民族の偉大な復興を全面的に推進することは、全党、全国人民の中心的任務だ」と決意を述べました。

今回可決された予算案には、前の年から7.2%増となる1兆5537億元、日本円にしておよそ30兆円規模となる国防費が盛り込まれています。

習氏は演説で「国防や軍の現代化建設を全面的に推進し、軍を国家の主権、安全と発展利益を有効的に守る『鉄鋼の長城』としなければならない」と軍備増強を訴えました。