全校児童が45人しかいないという新潟県十日町市の小さな鐙島小学校で、なんと!“7人の児童”がクロスカントリースキー全国大会の切符を掴みました。

雪の積もった野山や平原を全身を使って滑走する、クロスカントリースキー。
11~12日に長野県で開かれる全国大会の新潟県出場枠20人のうち7人が鐙島小学校(あぶしましょうがっこう)の子どもたちです。


鐙島小学校では、体育の授業で全校児童がスキーを習います。
子どもたちを指導をしているのも、“かつて”そのスキー授業を受けていた保護者。

【指導に当たる 野上拓也さん】「生まれたときから雪と触れ合える環境というのは、子どもたちの成長に非常に良くて…。競技を通して上を向く環境というのが整っていて、非常にいいかなと思っています」

スキーは『地域に根付いた“文化”』!

十日町市からはこれまでに、宮沢大志(みやざわ・ひろゆき)選手や児玉美希(こだま・みき)選手といった、クロスカントリーのオリンピアンも生まれています。

【6年生 柳里緒菜さん】
「私からしたら雪はすごく大事。スキーをやっているときが、やりがいを一番感じるくらいだから」


鐙島小学校では年々児童の数が減り、学校統合の話も聞こえてきているといいます。
しかし、子どもたちの頑張りが、過疎が進む地域に明るいニュースをもたらしてくれました。

【6年生 植木詩乃さん】
「挨拶でも返事でも、“鐙島小が強いんだ”と全国のみんなに見せつけられたらいいなと思います」


子どもたちにとって、雪はいつもそばにある“友達”。
雪と一緒に学び、雪と一緒に成長し…。

未来のオリンピック選手となる日も近いかもしれません。