東日本大震災から12年。
新潟県内では今もおよそ1900人が避難生活を送っています。

フラワーアレンジメント作家・角田郁子さん(50歳)もそのうちの1人です。

あの日の記憶を風化させないようにと、毎年個展を開いて発信し続けています。

【角田郁子さん】
「どうしても風化は仕方のないことって思うんですけど、せめて3月の間は思いをはせて、思い返すことが大事」

福島第一原子力発電所事故の影響で福島市から避難。
新潟での生活も今年で12年目。震災を意識することは少なくなってきていますが、
周囲からの温かい応援が、前を向いて生きる原動力になっています。

【角田郁子さん】
「避難者としてではなく、1人の人間としてすごく心を通わせて、こういう活動に対して応援の言葉をくださるんですよね」


当初は子供が巣立ったら福島に帰るつもりでしたが、現在は、帰るべきか残るべきか、複雑な思いを抱えています。

【角田郁子さん】
「福島に帰りたい気持ちもありますけど、ここの皆さんとのご縁と温かさが大事なものになってしまって、本当に手放すことができない毎日ですね」

新潟市西区のギャラリー『潟道(がたんどん)』には、角田さんが白色や淡い紫色の花などであしらったリースや壁飾りが500点ほど並んでいます。

【来場者】
「気持ちを穏やかにしてくれますよね、大好きです。作品からも、角田さん自身からも元気を貰って、また1年頑張ります」

福島と新潟への思いの狭間で揺れている角田さんですが、出会った人たちとのつながりを大切にしながら、あの日の記憶を伝え続けています。