東日本大震災からまもなく12年、被災地の今を見つめる「つなぐ、つながる」プロジェクトです。震災からは12年経ちますが、一方でロシア軍のウクライナ侵攻からは1年。福島県南相馬市では、同じような境遇にある、2つの国の少年少女たちが声を合わせました。
震災を乗り越えて歌い続けた南相馬市の少女合唱団「MJCアンサンブル」
MJCアンサンブル 金子洋一代表
「震災に負けない、強い力で前にいこう」
代表の金子洋一さんは、子どもたちに問いかけます。『今、自分たちは何ができるのか?』
MJCアンサンブル 金子洋一代表
「震災から12年の今、(震災と)同じことが世界のどこかで起こっているよね?ウクライナの人たちはロシアが侵略してきて、今、世界各地に避難している」
震災当時、復興を願った団員たちの言葉を歌詞にした曲「Pray~祈り~」
この曲をウクライナに届けたい…
成田七央さん(中2)
「歌は世界共通の言葉と言われているので、音楽で(ウクライナ人と)一緒に関わっていきたい」
去年12月、日本に避難してきた少年など、ウクライナの少年少女4人が津波被害にあった地を訪れました。
暗闇に突き落とされた、あの日…そこにあったのは絶望でした。
避難してきた少年は、当時の状況をふるさとで起こっている現実と重ねます。
「ミサイルがいっぱい落ちてきて、やばい、やばい、どうしようと(思った)。恐かった」
4人がこの場所に来た理由…それは、同じような境遇のMJCといっしょに「Pray」を歌うこと。
MJCアンサンブル 団長 大杉二葉さん(高2)
「それぞれ思いはあると思いますが、それをひとつにして、最大限の私たちの思いを全世界の人たちにぶつけたい」
震災後、底知れぬ不安を抱える中、歌い続けたMJCアンサンブル。その気持ちは、ロシアのウクライナ侵攻から1年が過ぎても先が見えない彼女たちも同じです。
日本在住 祖母が日本に避難 リセンコ・アデリーナさん(17)
「お互いの笑顔を見られる国や世界に戻ったらいいな」
平和を願う祈り、復興を願う祈り。間もなく迎える3月11日。ふくしまも、ウクライナも今、この時も歩みは続いています。
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