女性の権利向上について話し合う「国連女性の地位委員会」が6日、国連本部で開幕し、グテーレス事務総長は国際社会での女性の権利の後退に危機感を示しました。

国連 グテーレス事務総長
「ジェンダーの平等はますます遠のいています。このままでは(平等の達成は)300年先になると『国連女性機関』は考えています」

「国連女性の地位委員会」の会議に出席したグテーレス事務総長は、イスラム主義勢力タリバンが実権を握るアフガニスタンや、ロシアの軍事侵攻を受けるウクライナなどを挙げて、「何十年もかけて勝ち取った進歩が私たちの目の前で消え去ろうとしている」と強調。女性の人権侵害と権利の後退に危機感を示しました。

また、科学技術の分野におけるジェンダー間のギャップが平等な権利の獲得を阻んでいるとも指摘し、「私たちの世界のためにも女性の権利を押し戻す行為を押し返し、前進していこう」と呼びかけました。