去年の末、新たに外相に就任した秦剛氏。外相の交代は対外的に強硬で好戦的な姿勢をとる「戦狼外交」の放棄を意味するのか、そう問われた秦剛氏の答えです。

全人代=全国人民代表大会にあわせ7日、初めて開かれた秦剛外相の記者会見。

「去年の末、あなたが外相に就任したのは、中国が対外的に強硬姿勢をとる戦狼外交を放棄した表れなのか?」との質問には…

中国 秦剛 外相
「私がアメリカ大使に就任したとき、アメリカメディアは『中国の戦狼が来た』と叫んだが、いま外相になってその称号がもらえなくなり、何かを失った気がする」

と、笑いを誘いました。そのうえで「『戦狼外交』という言葉を作った人間は、中国の外交を知らない」として、孔子を引きあいに「中国の外交には誠実さと善意が十分にある」とアピールしました。

一方で、アメリカを念頭に「狼が襲いかかってきたら中国の外交官は必ず狼とともに踊ることで国家を守る」とも強調、あくまでも対抗する姿勢を忘れないとしています。