中国の秦剛外相は、ロシアによるウクライナ侵攻をめぐり「対話と平和交渉のプロセスを早く始めるべきだ」と改めて主張、また、これまでの兵器提供も否定しました。

秦剛外相は7日の会見で、ウクライナ情勢について「本来なら回避できる悲劇であり、ヨーロッパの安全保障上の矛盾が噴き出たものだ」と指摘。「中国は危機の当事者ではなく、衝突したどちら側にもこれまで兵器を提供しなかった」とも強調しました。そして。

秦剛外相
「核心は、平和を進め、交渉を促すことだ」

中国が先月、停戦を促していることに触れて和平交渉を早く進めるべきとしましたが、ロシアに対する経済制裁には反対する考えをあらためて示しています。

一方、秦外相は台湾問題については「いかなる外国も干渉する権利はない」とアメリカをけん制。「祖国の平和的統一を実現するため最大限の努力をする」と強調しながらも、「我々は、祖国統一を実現するためにあらゆる必要な選択肢を持っている」として、武力による統一も排除しない構えを見せました。