中国の秦剛外相は全人代=全国人民代表大会に合わせて開いた会見で、アメリカが中国の気球を撃墜したことについて、「外交危機を作り出した」と批判しました。

秦剛外相
「武力を乱用し、気球問題にかこつけて騒ぎ立て、本来ならば回避できる外交危機を作り出した」

また、秦外相は「中国を地政学的挑戦と位置づけるアメリカの対中認識には著しい偏りがある」と指摘、アメリカが認識を改めない限り、両国の関係が脱線するのは避けられないと警告しています。

一方、日本については「お互いに必要としており、ウィンウィンの関係を築かなければならない」としたうえで、「安定的なサプライチェーンの維持のため協力する必要がある」と強調、アメリカによる中国の切り離し=デカップリングに日本が同調しないようくぎを刺しています。