日本の新たな主力ロケット「H3」初号機が、7日午前、鹿児島県の種子島宇宙センターから発射されましたが、2段目のエンジンが着火せず、打ち上げは失敗となりました。打ち上げを見守っていた宮城県にあるJAXA角田宇宙センターでは、落胆の声が聞かれました。
「H3」ロケットの打ち上げを見届けようと、角田市の角田宇宙センターにはJAXAの職員およそ20人が集まりました。

鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた「H3」ロケット。順調に上昇を続け、発射からおよそ5分後には予定通りメインエンジンの燃焼が停止したというアナウンスがあり、その後、ロケットの第1段が切り離されました。

しかし、発射からおよそ8分後。
「現在、2段の点火が確認されていません」

そして、発射から15分後。ミッション達成の見込みがないとして、地上から「指令破壊」の信号を出しました。
角田宇宙センター 谷香一郎所長:
「まずは原因の究明が最初。エンジンについては、我々が試験開発を担当しておりますので全力で取り組んでまいりたい」

「H3」の打ち上げは、当初、2020年度を予定していましたが、延期が続いてきました。JAXAでは、今後、詳しい原因の究明を進めていくとしています。














