愛媛県のとべ動物園の人気者、カバのまんぷくが埼玉県の動物園に引っ越すのを前に4日、お別れ会が開かれ、多くのファンが別れを惜しむとともに新たな門出にエールを送りました。

(山下毬絵アナウンサー)
「『まんぷく』とのお別れを前に、その姿を一目見ようと、たくさんの人が詰めかけています」

2021年4月に、とべ動物園で生まれたカバの男の子まんぷく。
繁殖のため3月13日に埼玉県の東武動物公園に引越しをすることが決まり、4日、お別れ会が開かれました。

(名古屋から訪れたファン)
「きょうのために、朝6時に起きて、12時過ぎに着いた」

この日は県内外からおよそ500人のファンが詰めかけ、先着150人限定でオリジナルポストカードがプレゼントされました。

お別れ会に先立って行われたのが、特製のおからケーキの飾り付け。
抽選で選ばれた親子がニンジンやサツマイモ、リンゴといったまんぷくの好物をケーキに乗せていきました。

ファンの思いが込められた特製ケーキがプレゼントされると、まんぷくは母親のミミとともにおいしそうに頬張っていました。

(女の子)
「(Qもうすぐバイバイしちゃうけどどう?)さみしい」
(女の子)
「埼玉の人にも、かわいい姿を見せてあげてほしい」
(男の子)
「まんぷくくんの子どもを作って頑張って育ててほしい」

生まれたときからまんぷくを見守ってきた佐々木飼育員は。

(佐々木善基飼育員)
「名前の通り、お腹いっぱいたくさん食べて成長してもらい、立派なカバになってほしいと願っている」
ファンも飼育員もまんぷくとの別れを惜しむとともに新たな門出にエールを送っていました。

とべ動物園でまんぷくに会えるのは3月12日までで、翌13日に埼玉県に向けて出発します。