専門家「治ったと思っている人ほど気をつけて」

コロナ禍のこれまでの3年間、様々な機会でマスクの着用が求められてきましたが、3月13日から政府はマスクの着用について「個人の判断に委ねる」方針を示しています。

そうしたなか、専門家が特に注意を呼びかけたいのが、これまで花粉症を患った経験がありながらもコロナ禍のマスク生活で「花粉症が治ったと誤解」、または「症状が軽く済んできた」という人たちです。

(川崎医科大学附属病院 耳鼻咽喉・頭頸部外科 浜本真一さん)「症状発症には花粉飛散量に依存するところもあるので、花粉飛散量が少ない年だったりとか、コロナ感染対策のマスクによって、症状が現れなかったということがあったんじゃないか」

医師の浜本さんは、これまでに花粉症を経験したことがある人は引き続き花粉症予防のためのマスク着用を薦めます。

(川崎医科大学附属病院 耳鼻咽喉・頭頸部外科 浜本真一さん)「今まで花粉症ではないと思っていた人の中でも、今年のような『花粉大量飛散年』は症状が出てしまう人もいるので、症状が気になることがあれば早めに受診を」

新型コロナ対策だったマスクの着用緩和がはじまる一方で、今年の春は、花粉に対してマスクとティッシュを手放すことのできないシーズンになるかもしれません。