キャッシュカードがトランプにすり替えられました。鳥取県倉吉市に住む高齢女性が、警察官を名乗る男にキャッシュカードを盗まれ、現金を引き出される被害に遭っていたことが分かりました。

鳥取県警によりますと2月27日午後5時頃、倉吉市内で1人暮らしをする女性(70代)の家に、警察官を名乗る男から、「詐欺の被害に遭っています。3月3日までに口座を止める手続きをしておきます。これから警察官を向かわせるので、警察官が持っている封筒にキャッシュカードを入れてください」などと電話がありました。

その後、電話の通り男が家を訪れ、女性がキャッシュカード2枚を手渡すと、男は持参した封筒にカードを入れ、印鑑を用意するよう指示してきました。

女性が自宅の2階に印鑑を取りに行き玄関に戻ると、すでに封筒には封がされていて、男は封筒に割り印を押すと、「3月3日までは封筒を開けないでください」と告げたと言います。

そして3月3日、女性が金融機関に封筒を持って行って開けたところ、中にはトランプが入っていて、キャッシュカード2枚が盗まれたことに気付いたということです。

被害に遭った女性は、暗証番号を教えた覚えはないということですが、キャッシュカードは2枚とも使われていて、合計で約200万円が引き出されていたということです。

鳥取県警では、警察官などを名乗る者からの「詐欺の被害に巻き込まれている」という電話は詐欺を疑って欲しい。警察官がキャッシュカードを確認しに行くことはないとして、注意を呼び掛けています。