2月25日に実施された、高知大学の一般入試の理科の科目で、出題ミスがあったことが分かりました。この科目の受験者数は289人で、大学は、この問題を「廃問」とするということです。合否への影響はないとしています。
高知大学によりますと、出題ミスがあったのは、2月25日に実施された一般入試(前期日程)の理科(化学基礎・化学)の科目です。
メタノールの生成熱として示されていた値が液体のメタノールの生成熱で、蒸発熱が与えられていなかったため、2つの問題が解答できない問題となっていたということです。試験終了後に、出題担当の教員が、ミスに気付いたということです。
この科目を受験したのは、
・医学部医学科
・教育学部学校教育教員養成課程科学技術教育コース
・理工学部数学物理学科、生物科学科、化学生命理工学科、地球環境防災学科
・農林海洋科学部農林資源科学科フィールド科学コース、海洋資源科学科海洋生命科学コース
の289人です。
大学は、この問題を「廃問」とし、得点調整を行うということで、合否に影響はないとしています。
問題作成後に複数人で、2回以上チェックをすることになっていますが、ミスに気付かなかったということです。
高知大学は「受験生をはじめ関係者の皆様にご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げますとともに、今後、試験問題のチェック体制をさらに強化し、再発防止に努めてまいります。」とコメントしています。

○ミスのあった問題の抜粋(大学の発表文より)
問1 一酸化炭素とメタノールの生成熱はそれぞれ111kJ/mol、239kJ/molである。これらの値から(1)に示すメタノールの合成反応の熱化学方程式を計算過程とともに答えよ。
問2 問1の結果をもとに、この反応の平衡移動に関する文章の空欄(ア)~(オ)に当てはまる最も適切な語句を次の中から選び、(a)~(e)の記号で記せ。ただし、同じ語句を何度使用してもよい。














