中国の秦剛外相は訪問中のインドで、ロシアのラブロフ外相と会談し、ウクライナ問題については和平交渉のため建設的な役割を果たすと伝えた一方で、「火に油を注ぐことには反対」と欧米をけん制しました。

中国外務省によりますと、秦剛外相は2日、G20=主要20か国外相会議に参加するため、訪問中のインドでロシアのラブロフ外相と会談し、関係を強化することで一致しました。

会談ではウクライナ問題についての意見交換も行われ、「中国は和平交渉の推進のために建設的な役割を果たす」と伝えた一方で、ウクライナへの軍事支援やロシアへの制裁をする欧米を念頭に、「火に油を注ぐことや制裁と圧力に反対する」とけん制しました。

一方、ラブロフ外相は中ロ両国は「国際社会において安定化をはかる役割を担っている」と主張し、中国との連携をアピールしました。