ウクライナと国境を接するロシア西部の州の知事は、ウクライナ側から侵入した破壊工作グループによる発砲で、住民1人が死亡したと発表しました。

ロシア西部ブリャンスク州の知事は2日、ウクライナ側から破壊工作グループが侵入し、国境近くの村で車に発砲、住民1人が死亡したと、SNSを通じて発表しました。

国営タス通信は、破壊工作グループは数十人いるとしていて、数人の住民が人質に取られていると報道。ロシアの情報・治安機関FSB=連邦保安局が軍の部隊とともに対応にあたっているとしています。

独立系メディアの「ノーバヤ・ガゼータ・ヨーロッパ」は、「ロシア義勇軍」を名乗るグループが関与を認めたと伝えていて、このグループはウクライナ軍側で戦うロシア人部隊だとしています。

ロシア大統領府は、一連の情報はプーチン大統領にすべて報告されているとしていて、2日に予定していたロシア南部への出張をキャンセルしたということです。

一方、ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問は2日、「意図的な挑発だ。ロシアは攻撃拡大を正当化するために自国民を怖がらせようとしている」とツイッターに投稿しています。