日医工の不正製造問題などに揺れるジェネリック業界の今後について、富山県内の関係者が意見を交わしました。この中では「薬都とやま」の信頼回復をめざす一方、医療現場が直面する課題や不満の声が聞かれました。
ジェネリック業界をめぐっては、おととし日医工で医薬品の不正製造が発覚。県から業務停止命令を受け今も製品の製造や出荷に影響が出る事態となっています。

富山県が医師会や医薬品の関係者を集めて開催した2日の協議会では、県内の医療機関の9割がジェネリック医薬品に対して「不信感がある」とするアンケート調査の結果が示され、信頼の回復が遠いという現状が浮き彫りとなりました。

富山県医師会 炭谷哲二副会長(開業医師):
「胃薬がない、高血圧の薬が入ってこない、非常にばかげた話が多々ある、下手すると孤独死で亡くなる危機がある」

医薬品の供給不足は医薬品を扱う薬局でも問題となっています。

富山県薬剤師会 藤森毅至副会長(開局薬剤師):
「(薬局に)朝行くと毎日のように欠品、納品未定というファックスを見ない日がありません。あとはじゃあほかのところから手に入らないのかということから朝始まります」

協議会を主催する富山県は、今後ジェネリック医薬品の信頼回復に向けて安全性をピーアールする啓発活動などを強化することにしています。















