とっさの判断で心肺蘇生に
実は、この2人、来月から県外の消防局に勤務する「救急救命士の卵」。
2人は、とっさの判断で心肺蘇生に取り掛かりました。
当時、現場を見守っていた施設のオーナーは…
(HappyYouオーナー 曽原信行さん)
「ご経験はあるのかなと思ったら、慣れた手つきでされていて、『大丈夫です』とおっしゃったのでお任せした方が良いかなと思って。お二人がちょうど来られて、入浴するタイミングで、本当に奇跡なタイミングだなというくらいで処置をいただけた」

初動の対応が救命率を大きく左右すると言わている心肺停止。
救急隊が到着するまでの10分ほど2人は、心臓マッサージなどを続けました。
その後、駆け付けた救急隊がAEDによる心肺蘇生を行い、男性は病院に搬送され一命を取り留めました。


(内田颯輝さん)
「その男性の方を助けたい一心で精一杯頑張りました」
(皆吉泰誓さん)
「誰かの恩人になれたということは、自分としても学んできてよかったなと思いますし、頑張ってきてよかったなと思います」


この2人の的確な対応をたたえようと、都城市は、2日、2人に感謝状を贈りました。

来月から救急救命士としての道を歩み始める2人。今回の経験で、決意を新たにしたようです。
(内田颯輝さん)
「どんな状況でも慌てることなく、助けたいという思いを大切にして、傷病者に寄り添いながら助けることができる消防官を目指していきたい」


(皆吉泰誓さん)
「一人でも多くの命を救えるような救急救命士として活躍して、いつかはこの都城地域で消防士として貢献していきたい」