東日本大震災の発生後に生まれた小学生に、「災害の恐ろしさ」と「命の大切さ」を知ってほしいと、岡山市中区の小学校で災害訓練が行われました。
訓練は、「和歌山県北部を震源とするマグニチュード8の地震発生後、校舎の4階で火事が起きた」との想定で行われました。
(緊急地震速報のチャイム音)「緊急地震速報です」
速報を聞いた139人の児童は、机の下に頭を入れて避難態勢をとり、避難開始の合図を待ちます。その後、割れたガラスに似せた障害物のある廊下を通って、校庭へ避難しました。
12年前に発生した「東日本大震災」を知らない子どもたちに、防災の重要性を知ってもらいたいと岡山市消防局が行ったもので、消防ヘリの「ももたろう」やはしご車などを使って、逃げ遅れた人を助け出す訓練も行いました。
(旭竜小学校6年 片田ゆかりさん)「これからも、実際に災害が起きたときにすぐに動けるよう、家族とも話し合っていきたいです」
(岡山市中消防署 小谷雄司署長)「自分はどう動くのか、何をするべきか...震災から学んだ教訓を後世に継承してほしい」
岡山市消防局では、市民の防災意識を高めるため、今後も商業施設や工場などで同様の訓練を行うとしています。