北欧のフィンランド議会は1日、NATO=北大西洋条約機構への加盟を承認しました。
フィンランド議会は1日、フィンランドのNATOへの加盟に関する法案を賛成多数で可決しました。NATO加盟のためには加盟国である全30か国の承認が必要ですが、トルコとハンガリーではまだ承認されておらず、フィンランドは加盟実現に向けて両国の承認を待つ形です。
フィンランドのマリン首相はスウェーデンとの同時加盟を目指していますが、トルコはスウェーデンの加盟には反対の意向を示しています。これに対して、ハンガリーは両国の加盟を承認する意向を示していますが、議会での議論の延期を繰り返していて、1日から議論を開始させたものの、採決の日程は明らかになっていません。
こうした中、フィンランド国境警備隊は先月28日、隣国ロシアとの国境沿いにフェンスを設置するための工事を始めたと発表しました。ロシアによるウクライナ侵攻後、徴兵を逃れるロシア市民らのフィンランドへの入国が急増したことを受けての措置だとしています。
フィンランドはおよそ1340キロメートルにわたってロシアと国境を接していますが、2026年までに全長およそ200キロのフェンスを設置する計画です。
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