宮城県大崎市鳴子温泉にあるこけしの頭の電話ボックス。当初、来月中に予定されていた撤去作業が28日、行われました。突然のことに、地元住民からは「とても寂しい」という声が聞かれました。

28日、撤去されたのは、大崎市鳴子温泉のこけしの頭が載った「電話ボックス」です。

作業が終わった後です。相棒の郵便ポストだけが寂しそうに残っていました。

この映像は、今月20日に撮影した電話ボックスです。旧鳴子総合支所前の直径およそ1メートルあるこけしの頭が載った愛らしい姿は、観光客らの写真スポットとしても長年親しまれていました。

しかし、老朽化などを理由にNTTが撤去を決めすでに緑色の公衆電話が取り外されていました。地元住民によりますと、午前9時ごろ業者が電話ボックスの撤去作業を行ったということです。昭和50年代に電話ボックスの上にこけしの頭が載せられたとされ、長年見届けてきた住民からは惜しむ声が聞かれました。

地元住民:
「当たり前のようにあったのに、何かないというのは寂しい。こけしだけはどうしても残してもらいたい。それが住民の願い」

こけしの頭の部分は大崎市が引き取り、活用策について検討することにしています。