群馬県前橋市の学校法人がウクライナから避難してきた学生との間で学費の支払いを巡りトラブルになっている問題で、学生の1人がきょう、会見を開きました。学校法人の理事長が学生らを「難民貴族」と表現したことについて、「侮辱だ」と反論しました。

前橋市の学校法人「NIPPON ACADEMY」はウクライナから避難してきた学生38人を受け入れていましたが、一部の学生が「一定期間は学費が無料と説明されていたのに、学費を請求された」としてトラブルになっています。

ウクライナ人学生 ルニン・ヴラディスラウさん
「アカデミー側は、自分の約束を果たして欲しいです」

きょう会見を開いたルニン・ヴラディスラウさん(24)は、「来日前の学校側の説明はすべてオンラインで日本語で行われ、学費についての詳しい説明はなかった」「来日後、半年間は学費無料と約束されたが、およそ2か月半後に学費を請求された」と主張しました。

一方、学校法人側は、「学費無償は学生が自立するまでの前提だった」と主張していて、清水澄理事長は24日の会見で学生らを「難民貴族」などと表現し、波紋が広がっています。

Q.「難民貴族」という言葉については

ウクライナ人学生 ルニン・ヴラディスラウさん
「私たちはまことに日本社会に良く扱われています。これは確かです。ですが、この名前(難民貴族)は侮辱するために使われました」

ヴラディスラウさんは、「まずは侮辱したことを謝って欲しい」とコメントしています。