「宗教2世の問題」で新たな動きです。きょう、キリスト教系団体「エホバの証人」の信者を支援する弁護団が厚労省に申し入れをしました。訴えているのは、いわゆる“宗教2世”の救済です。
「エホバの証人問題」支援対策弁護団 田中広太郎 弁護士
「輸血の拒否に関して、児童虐待に該当する行為が行われているのではないか」
「エホバの証人」が児童虐待防止に関する厚労省の指針に反して、「子どもに輸血を受けさせないよう指導を続けている可能性がある」というのです。
記者
「エホバの証人の日本支部がありまして、これから取材を申し込んでみたいと思います」
神奈川県海老名市にあるキリスト教系団体「エホバの証人」の日本支部。
信者を支援する弁護士によると、「エホバの証人」が信者に対して「“鞭”と呼ばれる子どもへの暴力的な指導をしたり、子どもに輸血を受けさせないよう指導したりしている」などとする相談が、今年1月以降、70件以上寄せられているといいます。
エホバの証人側は「不満を持つ元関係者のコメントのみに基づいて、歪んだ報告や誤った結論が出されていることに心を痛めている」と書面で回答しました。
一方、JNNは信者の間で「永続的委任状」と呼ばれている教団の書面を入手しました。大きな文字で「輸血しないでください」と書かれています。信者はこの書面に署名して、常に持ち歩くよう求められるといいます。
“委任状”には医療従事者に向けて「いかなる状況のもとでも、輸血は行わないよう指示する」と書かれていて、輸血だけでなく「“延命措置”も望まない」とする欄も。
「エホバの証人」側は輸血を拒む理由として「神に敬意を払いたいから」などと説明していますが…
エホバの証人 信者2世
「(輸血に関して)自分の意志を捻じ曲げられた経験もあるので、虐待の一種だと思う。子どもからすると、どうすれば声を上げていけるか分からないというところがある」
弁護団はあす会見を開くことにしていて、厚労省は「きょうの申し入れの内容とあすの会見の内容を踏まえて、今後の対応を検討していく」としています。
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