宮城県内有数の積雪量を誇る蔵王町のスキー場で26日、新たなウインタースポーツの体験会が開かれました。冬季五輪での公式競技採用を目指し、普及活動が続けられているそのスポーツとは、雪の上でのバレーボールです。
大勢のスキーヤーやスノーボーダーが訪れる「みやぎ蔵王えぼしリゾート」。

その一角で行われているのは…雪上でのバレーボール「スノーバレーボール」です。

26日の体験会には家族連れなど多くの人が参加し、雪が降る中バレーボールを楽しんでいました。

参加者「楽しかった。上手だねって言われました」
「動いたら一気に温かくなって、(寒さも)ちょうどよかった」

その後行われたエキシビションマッチでは、現役のビーチバレー選手や大学生のチームが3対3で対戦し、雪に足を滑らせながら熱戦をくり広げました。

プロビーチバレー選手・宮川紗麻亜さん:
「雪の(バレーの)ほうは滑りながらやるので、ビーチバレーに比べるとラリーがつながる」

スノーバレーボールは、2030年の冬季五輪で公式競技採用を目指し、国際バレーボール連盟が2019年に始めた新しいスポーツです。

公式ルールでは、会場に30センチ以上の積雪が必要なため、県内有数の積雪量を誇る蔵王町が競技を楽しんでもらいながら町おこしにもつなげようと、イベントを開催しました。

蔵王町スポーツ振興課・佐藤孝志課長:
「交流人口の増加や地域活性化が図れればという思いで計画した。子どもから大人まで楽しめる、雪の地域資源を活用したスポーツというのは、肌で感じて良いなと思う」

蔵王町は来年以降もスノーバレーボールの大会や体験会を開く方針です。