全ての児童が震災後に誕生

釜石のシンボルでもある「富来旗」があしらわれた学級目標。間もなくその役割を終える

4月になれば、また、新たな子どもたちを導くことになる中川さんだが、来年度はついにすべての小学生が震災後に生まれた世代となる。

震災を風化させないためにも、被災者の生の声、そして、釜石で学んだ中川さんの言葉は今後ますます子どもたちに必要になっていくに違いない。

釜石に住んで学んできたからこそ、できることを尽くしていきたい

「自分は釜石に住んで現場で学んできたからこそ、1人でも多くの命を守れるように、これからも教育現場でできることを尽くしていきたいと思っています」

中川さんは被災地と静岡をつなぐ架け橋として、これからも子どもたちに釜石の教訓を伝え続けていく。