今年度のMRT環境賞で「キラリと光る活動賞」に選ばれた日南市のホテルの料理人、松尾禎久さんを紹介します。
水揚げされても市場に出回らない魚の価値を高めていこうと、さまざまな取り組みを進めています。

捨てられるような魚を生かして消費できるように

日南市南郷町にある「ホテル丸万」。

(ホテル丸万 松尾禎久さん)
「これがマルアジ。きょう朝買いだした、美味しい魚です普段出回らない魚で…」


あまり聞き慣れない魚を紹介してくれたのは、ホテルの料理人の松尾禎久さんです。
松尾さんは、このマルアジのような水揚げされても市場に出回らない「未利用魚」の活用に力を入れています。


多い日で100種類ほどの魚が水揚げされる目井津港。

中には、漁獲量が少ない魚や調理に手間がかかる魚なども水揚げされ、安く取り引きされるほか、一部、処分されている現状があります。


(ホテル丸万 松尾禎久さん)
「全部で100円ですね、これで。本当はもう捨てられるような魚ですね、こういった魚は。それをなんとかして、ちょっと生かして、消費できるようになればいいかなと思ってます」


希少な地魚を使い 趣向を凝らした料理を提供「めいつ地魚フェア」

こうした思いから、松尾さんが地元の飲食店と2017年から始めたのが…

(廣末圭治アナウンサー)
「日南市南郷のめいつ地魚フェア。こんなに豪華な魚料理がいただけんるんです」


毎年、市内の飲食店で開催している地魚フェア。
参加した各店舗が、希少な地魚を使い趣向を凝らした料理を提供します。


(ホテル丸万 松尾禎久さん)
「この魚は淡白で、その日のうちだったら刺身でも食べられます。ものすごくおいしいです」


こちらの「オオニベ」は、加工用として安く流通している魚ですが、味は一級品です!

(廣末アナウンサーが試食)
「いただきます。本当にこのコリコリとした食感が新鮮さを感じますね」