ロシアで中古車は値崩れしない「安定資産」

富山高等専門学校・岡本勝規教授:
「自国の通貨が今後どうなるかわからない状況にあったときに現物資産があったらいい。その時にこの中古車っていうのはロシア国内においては比較的値崩れしない安心な現物資産です」

為替の影響で、ロシアのバイヤーが侵攻前より日本車を安く買えるようになり、ロシア人が中古車を資産として輸入しているというのです。

もう1つの要因は、日本の経済制裁の中身にあるといいます。日本はロシアへの自動車の輸出を規制していますが、対象は600万円以上の高級車、手ごろな値段の日本の中古車はロシアで規制の対象外です。

ウクライナ侵攻後、日本企業がロシアでの新車の生産を停止する中、逆に日本、しかも富山から中古車の輸出が増えているという現実。パキスタン人のベーラム社長は。

ベーラムさん:
「ウラジオストクと戦争地域は何千キロも離れている。生活のためです」