「笹サイレージ」とは
(大和フロンティア 田中裕一郎専務)
「粉砕した竹をこちらに持ってきて竹をかくはん機の方に投入します」
サイレージとは、飼料作物を乳酸発酵させて保存性を高めた粗飼料の一種です。
細かく砕いた竹に乳酸菌などを混ぜ合わせたあと、40日間発酵させて「笹サイレージ」は完成します。


(大和フロンティア 田中裕一郎専務)
「竹自体に元々乳酸菌が豊富なんです。牛の腸内環境をよくする効果もよくて、あと善玉菌が豊富ですので、土に混ぜたときに土壌改良剤として土がふわふわになる」

「笹サイレージ」は飼料や肥料として農家に販売。畜産農家からは乳量や枝肉の増加、さらにコメ農家からは稲の倒伏率が下がったなどという声が続々と届いているということです。

「笹サイレージ」に詳しい専門家は・・・
(大和フロンティア 北野良夫畜産技術顧問・獣医師)
「肉用牛においては、肉の旨味成分のオレイン酸が高くなるということ。それから豚肉、それから鶏肉、卵、それぞれ、うまい製品ができるということになります。世界的な市場にこの飼料価格の高騰だとかというのが非常におこってますので、それこそ救世主じゃないのかなというふうに思ってます。」
農畜産業の発展や地域環境の整備に
こうしたなか、大和フロンティアは、都城市、えびの市、それに三股町のほか鹿児島県の2つの市と協定を締結。

伐採依頼の窓口を広げることでさらに事業を拡大し、農畜産業の発展や地域環境の整備につなげたいとしています。
(大和フロンティア 田中浩一郎社長)
「やった結果がSDGsの話になってきている。困りごとを解決して、地域の方が喜んでいただけて、環境がさらに良くなるということで、この事業で宮崎の農業に貢献できるように今後していきたいと思っています」

大和フロンティアでは、今後、新富町にも笹サイレージの工場を建設予定ということです。
※MRTテレビ「Check!」2月22日(水)放送分から