◆教員からのメール「高校不合格になった」
後藤弁護士のもとには校則に関する様々な相談が寄せられています。1月にはこんなメールが届きました。

「先日行われた私立専願入試において不合格だった生徒について、高校側の担当者が『眉毛も剃っていましたし』という発言をしております」
メールを送ったのは、福岡県内の公立中学校に勤める教員です。この中学校では2022年4月、眉毛に関する校則を見直しました。生徒は眉毛を剃った状態で入試に臨み、それが理由で不合格となりました。
◆校則は「社会全体の問題」
後藤弁護士は「校則を見直した結果、高校入試で不利になるという状況では、現場の教員が前向きに考えられなくなる」と話します。

後藤富和弁護士「眉毛がつながる子が、眉毛の間を剃ったりすることで誰かの学習を邪魔しているわけではないですよね。現場の先生たちは『校則を見直したからこうなったじゃないか。だから校則は見直すべきじゃない、もっと厳しくすべきだ』という意見が大きくなってしまう。校則を見直すのは当たり前のことだから、中学校だけの問題ではなく、高校も問題だし、社会全体の問題だと思うんですよね」














