仙台国際ホテルは、新型コロナの影響で休止していた宴会場の営業を4月から再開させます。コロナ禍で大きなダメージを受けてきたサービス業界ですが、今後、コロナが5類相当に引き下げられることなどから需要回復の期待が高まっています。
世界三大珍味の「キャビア」。

仙台国際ホテルで提供する目玉料理の一つです。
仙台国際ホテル野口育男社長:
「こちらが、私どものホテルの大宴会場になります。立食で1000人くらい入ります」

仙台国際ホテルでは、大小合わせて15の宴会場がありますが、コロナ禍で去年3月から全て休業。

宴会場の売り上げが半分を占めていたため、2020年3月期に22億円あった売り上げ高は半分以下となりました。
仙台国際ホテル 野口育男社長:
「お客様と(宴会の)打ち合わせはするんです。実施前にコロナで延期やキャンセル。一切、収入が入ってこないという状況で、費用ばかりがかさんで経営的には相当な痛手をこうむりました」

仙台市内では、2021年6月に総合宴会場「勝山館」が閉館し、その年の9月には、ホテルメルパルク仙台が営業を終了しました。

帝国データバンクの担当者は、「宴会場」や「結婚式場」がある旅館やホテルなどにとっては厳しい3年間だったと話します。
帝国データバンク仙台支店調査第1部 小原圭介部長:
「(ホテルや旅館の売り上げは)宿泊と宴会、婚礼、大きく分けて3つですので、宴会と婚礼が連動してきますし、お酒を提供するということが売り上げにも繋がってくる」

コロナ禍で、節目の祝い事は、家族のみでの婚礼など少人数で行うものが増えていると言います。

そうした中、今年5月にコロナの5類相当への引き下げが決定し、サービス業界にとっては、需要回復への期待が高まります。
帝国データバンク仙台支店調査第1部 小原圭介部長:
「人が交流するイベント会場の利用も多くなっていますし、経済活動が活発になる」

4月に宴会場の営業を再開させる仙台国際ホテル。競合する企業が少なっている中で多くのニーズに応えていきたいと意気込みます。
仙台国際ホテル 野口育男社長:
「集う、社交場としての役目があると思います。喜ぶお客様の姿をみて我々の喜びとする。今、従業員一同非常にやる気をだしております」

仙台国際ホテルでは、4月だけで宴会場の予約がすでに16件、入っているということです。














