渡り鳥の越冬地として知られる宮城県北部の伊豆沼周辺では、マガンの繁殖地へと戻る北帰行が、寒さによりゆっくりとしたペースで進んでいることが確認されました。
栗原市と登米市にまたがる伊豆沼では、午前6時半ごろ、羽を休めていたマガンの群れが餌場などに向け、一斉に飛び立っていく光景が見られました。
およそ4000キロ離れたマガンの繁殖地ロシア極東部へ戻る北帰行は、例年とほぼ同じ2月上旬から始まっています。

県伊豆沼・内沼環境保全財団が23日朝、伊豆沼周辺で生息数を独自に調べた結果、およそ6万1000羽確認され、2月10日の調査より4600羽ほどの減少に留まりました。
県伊豆沼・内沼環境保全財団 嶋田哲郎研究室長:
「なかなか気温が低い、寒いということもあって、少しペースがゆっくりと進んでいる。秋田県や岩手県など中継していく先の地域の雪が多いなど、まだ中継できる条件が十分にそろっていないことも考えられる」

マガンの北帰行は気温が上がると一気に進み、来週にもピークを迎える見込みです。














