働き方改革によってドライバーの労働時間に上限が設けられる「物流の2024年問題」。トラックのドライバー不足が懸念されています。そのような事態を見越して、九州新幹線を利用して魚を大量輸送する実証実験が始まりました。初日は、鹿児島で朝とれた魚が、客室に相乗りしながら、昼前には消費地の福岡に届きました。運送業界の新しい物流のかたちとして期待されます。
◆トラックで4時間→新幹線は1時間で鮮魚輸送

JR博多駅のホームに滑り込んだ九州新幹線。乗せているのは乗客だけではありません。1両分のスペースに積まれたのは、鹿児島県奄美大島近くで朝、水揚げされたばかりの「初ガツオ」です。新幹線の客室を利用した大規模な高速輸送の実験です。
JR九州・新山夏江さん「今回の狙いは2024年の物流問題があります。トラックドライバー不足や環境に配慮して日本の物流を支えるようなモデル事業にしていきたいです」

鹿児島から福岡まで魚をトラックで運ぶと4時間ほどかかります。新幹線なら1時間あまりです。午前11時に博多駅に着いた初ガツオは午後にはさっそく店頭に並びました。














