3年前の2月20日、福岡県内で初めて新型コロナの陽性者が確認されました。3年間に感染報告があった延べ人数は約157万人。県の人口の約3分の1にあたります。3月にはマスクの着用が「個人の判断」に、そして5月には新型コロナの感染法上の位置付けがインフルエンザと同じ5類に移行する見通しです。3年の月日を経て、コロナへの対応も大きく変わろうとしています。
◆3年ぶりの大声援 Jリーグ開幕
今シーズンで30周年となるサッカー・Jリーグが、18日に開幕しました。新型コロナ対策による制限が撤廃されたため、収容人数100%ですべての観客席で声を出して応援することが可能となりました。マスクの着用はまだ必要ですが、3年ぶりの歓声や声援でスタジアムは熱気に包まれていました。
サポーター「試合の結果はとても残念だったけど、声出しがあったので雰囲気はよかった」「コロナ前の熱気を思い出してよかった。また次も行きたい」
◆コロナ前とは大きな変化が

RKB原口佳歩「薬局のマスク売り場では、沢山入った箱型のマスクが売り切れています」

3年前、薬局やスーパーではマスクが売り切れたほか、トイレットペーパーの買いだめが起きるなど、未知のウイルスとして日本中に不安を与えた新型コロナ。私たちの生活は大きく変わりました。

緊急事態宣言により、飲食店など多くの店や施設が休業に、教育現場は慣れないオンライン授業に戸惑い、運動会や卒業式などが中止となった学校もありました。
プロ野球やJリーグなどは開幕が延期されたほか、無観客試合などさまざまな制限を受けました。そして、医療機関や高齢者施設などではでは感染者の集団=クラスターが相次ぎました。
福岡記念病院 上野高史院長「最初のころは、ものすごく怖い病気、伝染病が流行ったという風なことから、社会全体が混乱するような状況で、『とんでもないことが起こってしまったな』と」