トルコとシリアを襲った大地震の発生から13日が過ぎ、死者はこれまでに4万6000人を超えました。トルコ当局は捜索活動の大半を19日夜に終える見通しだとしています。

地元メディアによりますと、トルコ南部のハタイ県で18日、地震発生からおよそ296時間ぶりに両親と子ども1人のあわせて3人が救助されました。しかし、その後、子どもは脱水症状で亡くなったということです。

トルコでの犠牲者はこれまでに4万人を超え、シリアと合わせて4万6000人以上にのぼっています。18日には、サッカー・トルコ1部リーグでプレーしていた元ガーナ代表のクリスティアン・アツ選手(31)が亡くなったことも明らかになりました。

被災地では依然として救助活動が続いていますが、現地メディアによると、トルコの災害緊急事態対策庁は、19日夜までに救助と捜索活動の大半を終えるとの見通しを示したということです。

一方、シリアの反体制派などが拠点とするシリア北西部への支援をめぐって、WFP=世界食糧計画の事務局長はロイター通信の取材に対し、「当局者らは私たちが必要とする通行を妨げている」ため支援に遅れが出ており、「すぐにでも解消する必要がある」と訴えたということです。